2022年3月20日日曜日

卒園式が終わった

  学校法人塚原学園の卒業式あるいは卒園式が無事に終わった。初等中等学部の卒業式には参加はしたけれどただ座っているだけだったから現象を見ているだけだった。とわいえたまに子どもたちには会いに行って話を交わしたことはある。普段から屈託のない笑顔で迎えてくれる子どもたちだったから、卒業式もそのまま平行移動して心豊かなものであった。少ない教師の数、少ない生徒の数で精いっぱいの心を込めて式が展開されて行った。教師の努力に改めて心から感謝したい。派手さわなくひっそりと一生懸命やっている学校だが、小学校という言ってみれば発達段階の中で特に大切な時代を子育ての質で勝負したい。来年度から私が校長として子どもたちと関わっていく。

 幼稚園の卒園式は私が卒園証書を手渡す。だから私の正面にきて子どもたちは私からの証書を受け取る。私の前に来ると、きりっとした目で私を見る。何と純粋な透き通った眼なのか。すべての子どもたちのそういった目に出会うことになるが、私は何度もひるんでしまう。途中で名前を読むときにたじろいでしまう時がある。「卒園おめでとう」なんて言うけれど、こんな寂しいことってあるか。それが通常の社交辞令だから自然にそう言ってしまうけれども、本当のところはそうではなくて、何かほかに言うことがあるはずだ。何か物足りないので、あれやこれやと考えるけれど出てこない。哲学的に考えるとどうなのか。話す機会があったら東大教授だった哲学の権威一ノ瀬先生に聞いてみよう。 

 いよいよ「ありがとうの会」が終わりに近づいて、ステ-ジの上に並んでいる保育者がフロアーに降りてくると卒園児が二列に並んで私たちを待っている。その間を「さよなら」「元気でいてね」とか言いながら歩いて職員室に入るのだけど、私たちがフロアーに降りた瞬間から、涙をいっぱい溜めている子とか、泣いている子がいる。感じる感性の強い子が沢山いる。両園ともに素晴らしい卒園式であった。こんなことを私は二日も続けてやったのだから、身も心もクタクタだ。ありがとう子どもたち、ありがとう保護者の皆さん、ありがとう教職員の皆さん。

能登半島

   能登半島でM7の巨大地震があるなんて夢想だにしなかった。正月に「昨日と同じ朝が来る」なんて不謹慎なことをかいてしまった。まさかそのあとで能登半島に大きな地震が来るなんて悔やみきれない。今日時点で死者数が202人となった。行方不明者がその200人を超えている。これからまだまだ...