2022年4月20日水曜日

危機感を感じないか

  毎日ウクライナ情勢が報道されている。どう考えてみても、百二十歩譲ったとしてもロシアを味方に考えることはできない。地球上で異常なことが起きている。これを心にとめないで何とも感じないでいる人は心のひだの良心が薄い人種であろう。大人の身勝手な理屈でそれこそ何も関係がなく昨日までは友達ときゃきゃわわいと遊んでいたのに、突然狭苦しいシェルターに閉じ込められて、明日をも知らぬわが命となってしまった子供たちをだれが救ってあげられるのだろうか。子どもたちの愛くるしさはウクライナの子どもたちも日本の子どもたちも、そしてロシアの子どもたちもみな同じで、それぞれにまだ見ぬ世界や輝かしい将来があるはずなのに。子どもたちだけでも助けてやれる方法があるはずだ。なぜ助けてやらないのだ。やはり戦争は悪魔に魂を売り渡す行為なのかもしれない。ロシアのプーチンも司令官に任命された男も鉄仮面みたいな顔をしていて、何を言っても響かないようなおよそ人間らしくない。

 米国や英国はウクライナの平和を守ると言ってウクライナから核ミサイルを撤去させたのだろう。しかもそれをロシアに渡してしまった。ロシアに核攻撃も辞さないと恫喝されて手も足も出せなくなってしまった。これは嘘だろう。世界の警察官を自任してきた米国がこんなことで手を引くようだったら、これからの米国の信用にかかわる。ウクライナに味方しているというポーズをとって小出しに武器を渡しているけれども、本気になればこのようなものではあるまい。こんなことではバイデンだけではなく米国の格落ちである。バイデンは次の選挙で落選だろう。

 不思議なのは日本の政治家だ。このような戦争を見ているさなかに北朝鮮が原爆搭載のミサイルを発射した。日本までは5分で到着するという。普通の国を預かる国会では紛糾して発射した場所を特定し、今度そのようなことがあれば撃ち落とすということまで言うのが国会だろう。それを「厳重に抗議します」の繰り返しでは国民の平和ボケが治らない。国会がぼけていたのでは日本の国はどうにも治らないだろう。右だとか左だとかの話ではなくどうすれば日本の国を守ることができるのかを公開討論してほしい。中国は尖閣を狙っていると言われれば、あまり中国を刺激しないようにというような解決方法では尖閣はとられる。ミサイルを打ち落とす技術は、日本の研究者が真剣になってやればできるのではないか。戦争はやらない方がいいなんて、当たり前なことを言っていたのでは攻めてくる敵には通用しない。ウクライナだってやりたくはないだろう。

 中国は台湾をとってから尖閣沖縄に入ってくるだろうが、私は多分違った世界にいるだろうから直接被害を被ることはないだろうけれど、みんなはどうする。中国が世界に覇権を唱えている間は、日本は知らない顔をすることはできない。そんなことは絶対起きないだろうと勝手に正常性バイアスを張ることは勝手なことだが、賢明で責任ある態度とは言えまい。

2022年4月19日火曜日

何も恐れることはない

  何も恐れることはないが、無知であることが一番恐れる。ものを知らない、ものが理解できないなんてことは苦しみの極みであろう。これほど辛くて悲しいことはない。だから小学校へ行っても子どもたちに会うと、そればかりが頭の中にあって「勉強しろ」とは言わないが「何も焦ることはないが今日中には少しでも進めた方がいいよ」みたいな、どうでもよさそうなアドバイスしかできない。内心は「しっかりやっておけよ」なんだけれども自分にはそれだけの力がない。お金のためだけだったらそんなに頑張らなくても、宮大工(とても難しいけれど)になったり左官屋になってもいいのではないかと考えてしまう。

 しかし私の人生はついてると思えばつきすぎているところがある。初等学部の保護者に東大の教授をしていて現在は某大学の教授をしている人がいて、たまに話し合える時があったり、また勉強会を開いてくれるという、偶然にしたってつきすぎている。この歳になって図らずも東大教授にご教授いただけるなんて、まったく世界の違う奇跡が起きたとしか思えない。そしてまた授業においては「東大脳」のドリルを執筆された東大出のご本人が、初等学部に来られて授業をやって見せてくれるという。こんなに奇跡が続いてよいものか、いつもより強くボーとしているしかない。保護者の皆さんも興味のある方は26日の5時間目から算数と国語を公開してくれるので、出席の有無を学校に知らせておいでください。

 初等学部を創設して13年目になるけれども、否幼稚園を設立してから46年目になるけれども、私にとって一番大きな果実と言えば初等学部を創設して凄い人たちに出会うことができて、お手紙をいただいて今でも大切にカバンの中に入れて持ち歩いていること。何といっても保護者に助けてもらって今までこれたことに感謝以外に何もない。

2022年4月14日木曜日

期待と不安ふたつ我にあり

  あおば台メソッドは20年も前に作ったものです。良書というのは何年たっても色あせないものですが、私が子どもたちの中にいて発見したものを言葉にして創り上げたのが「あおば台メソット」ですが、高々私の感じたものなんぞ色あせるのが速いです。それをもう一度考え直して作り直してみようと考えています。何とか子どもたちの心の真実をとらえたものにしたいものですが、どうしてもどこか自分よがりなところが出てしまいます。どんな子どもたちに出会っても包み込むようなものにしてみたいと願っています。

 さてさて、幼稚園も初等学部も始まり一気に春満開で、すぐにでも夏が来そうな活気に満ちた熱さを感じます。親から離れた年少さんの泣いている様子は、窓ガラスが割れそうです。両親のぬくもりから半ば強制的に離されてしまっている状況に等しいわけだから泣きわめいていることは当然の出来事です。何故なのかその原因はよく分かっていることですからなだめて泣き止めることは案外簡単にできますが、複数の子が連鎖反応した場合には理由がないから泣き止むまでは大変なことです。私のそばにいる年長の子たちにどうしたら泣き止むのかを聞いてみたら「ママを連れてくる」という風に即座に答えてくれました。ちょっとそれは無理なことですが、子どもたちは子どもたちの気持ちがわかるようで即座に的確に答えてくれます。ニヤニヤしながら子どもたちの中にいることは楽しいです。

 初等学部の校庭の正面には100年桜が満開になって子どもたちの中にいて子どもたちを迎えています。私に技術がないものでこの紙面にアップできないのが悔しいですが、あと二三日は満開のままでいてくれそうなので、ぜひ花見に来てください。

 初等学部の子はとても素直で可愛い。なかなかそのようには育てるのは難しいので、学校だけでは育てられないだろうと思っています。家庭での柔らかな育ちがそうさせるのだろうと思います。しかし油断は大敵です。子どもの心はちょっとしたことでも揺らいでいきます。これからもよくみて、子どもの心に沿っていけるようにお願いいたします。


能登半島

   能登半島でM7の巨大地震があるなんて夢想だにしなかった。正月に「昨日と同じ朝が来る」なんて不謹慎なことをかいてしまった。まさかそのあとで能登半島に大きな地震が来るなんて悔やみきれない。今日時点で死者数が202人となった。行方不明者がその200人を超えている。これからまだまだ...