あおば台メソッドは20年も前に作ったものです。良書というのは何年たっても色あせないものですが、私が子どもたちの中にいて発見したものを言葉にして創り上げたのが「あおば台メソット」ですが、高々私の感じたものなんぞ色あせるのが速いです。それをもう一度考え直して作り直してみようと考えています。何とか子どもたちの心の真実をとらえたものにしたいものですが、どうしてもどこか自分よがりなところが出てしまいます。どんな子どもたちに出会っても包み込むようなものにしてみたいと願っています。
さてさて、幼稚園も初等学部も始まり一気に春満開で、すぐにでも夏が来そうな活気に満ちた熱さを感じます。親から離れた年少さんの泣いている様子は、窓ガラスが割れそうです。両親のぬくもりから半ば強制的に離されてしまっている状況に等しいわけだから泣きわめいていることは当然の出来事です。何故なのかその原因はよく分かっていることですからなだめて泣き止めることは案外簡単にできますが、複数の子が連鎖反応した場合には理由がないから泣き止むまでは大変なことです。私のそばにいる年長の子たちにどうしたら泣き止むのかを聞いてみたら「ママを連れてくる」という風に即座に答えてくれました。ちょっとそれは無理なことですが、子どもたちは子どもたちの気持ちがわかるようで即座に的確に答えてくれます。ニヤニヤしながら子どもたちの中にいることは楽しいです。
初等学部の校庭の正面には100年桜が満開になって子どもたちの中にいて子どもたちを迎えています。私に技術がないものでこの紙面にアップできないのが悔しいですが、あと二三日は満開のままでいてくれそうなので、ぜひ花見に来てください。
初等学部の子はとても素直で可愛い。なかなかそのようには育てるのは難しいので、学校だけでは育てられないだろうと思っています。家庭での柔らかな育ちがそうさせるのだろうと思います。しかし油断は大敵です。子どもの心はちょっとしたことでも揺らいでいきます。これからもよくみて、子どもの心に沿っていけるようにお願いいたします。