小学校が17日で幼稚園が18・19日で卒園式がある。もっと体が思うように動けば、小学校でもクラスの中に入っていって子供たちと楽しく雑談なり、目的を持った活動ができたのに残念でならない。しかし人間なんて他人に何かを教える時に、一体何を正確に教えることができるのだろうか。教育の凄さは物事を正確に教えることも必要に思うけれども、一番大切なことは何を感じさせることができるのかではないか。考えてみれば1億年も昔に生物が誕生し、多くの生物が進化を遂げ、いつだったかホモサピエンスが誕生しその少し前にはホモエレクトスが誕生し、考えることができて脳が活性化されて現代につながっている。しかし人間は宇宙に飛び出すことができ、地球の誕生を知ることになったが、何一つとして確定値を持って解決できているものはない。
つい何年か前に外国の科学者が書いた「宇宙の誕生」という本を読んだことがあったが、すべては想像の域を出ていない。その想像力には敬意を表したいけれど、文章のところどころに「ではないか?」という「?」がついている本を長時間読むのには体力がいる。読者の想像力に任されても私にはそれに見合うだけのストックがない。
可愛い子どもたちが私のもとを巣立っていく。何を伝えてやろうか考えていても、何もない。私は自分自身の人生を振り返ってみてもそれほど立派な人間でもないし、何かを残してあげようなんておこがましいことだ。としか思えない。申し訳ないけれど本当に何もないんだ。