幼稚園には満3歳児保育というのがあって、満3歳になると翌年の4月を待たなくても幼稚園に入園することができる。その子供たちが10月から4人入園してきた。子どもたちはよく慣れていてすぐに幼稚園に同化している。上に兄弟姉妹がいるということもあるのだろうが、心地よい風が頬を撫でていくがごとく違和感を感じさせない。何よりもあくまでも透き通っていて透明感がある。まるで天使だ。
ルソーはエミールの中でこんなことを言っていた。
神の手から出たときは善であり、人間の手に委ねられると悪になる
人は子ども時代というものを知らない。子どもを大人に近づけることばかりに夢中になり、大人になるまでの子どもの状態がどのようなものであったかを考えようとしない。