2020年10月5日月曜日

幼稚園の役割

  幼稚園に限ったことではないが、幼児施設というのは、幼児の将来を見据えて日々の園生活というのがあるべきで、単にある一定の時間安全に無事に過ごせればよいという施設ではあるまい。だから幼稚園は教育基本法第1条に「学校とは」というところで最初に出てくるのが幼稚園だ。保育所というのは、保育に欠ける子どもたちを安全に預かるところで、幼稚園教育要領のようなものはない。

 しかし安全面で幼稚園と保育所とを比べてみると、幼稚園の方が数段事故が少ない。同じような幼児施設でありながらなぜだろうと思って、毎日の子どもとの接する保育内容を調べてみると、なんといっても大きいのは乳児を扱っている保育所は危険がいっぱいである。なぜゼロⅠ(ぜろいち)から親元から手放さなければならないのか。この前も書いたけれども、ゼロ1を持っている保護者には、全家庭に保育所や幼稚園に給付している補助金を支給するべきだ。そうすれば多少なりとも助かるだろうし、事故も軽減される。そのことによって、GDPが減るということもない。

 私がここで騒いでも何にも変わらないけれど、これを拒んでいるのは保育学会か、保育園連合会かのどちらかであろう。ゼロⅠの補助金がなくなると困るのは保育所なのか認定こども園なのか定かではないけれど、著しく困るということはあるまい。子どもの発達にもそのほうが良い。ルソ-はその書エミ-ルの中で「3歳までは神の子」と言っている。数えの3歳だから実は満2歳である。

 幼稚園や保育所はサービス業だと言っている人がいる。だからお客さんが望むようなサービスをしてあげるべきであると、同じ仲間からもそのような囁きを聞いたことがある。私は幼稚園の園長として、我々は我々の使命を全うしなければならないと考えている。決してサービス業なんかではなく、幼児を幸せに導く使命がある。そのためには誰よりもよく学び保護者に対して、より良い子どもとの接し方を伝えなければならないと思う。時には言いにくいことも言わなければならないし、これが私たちの使命だ。

能登半島

   能登半島でM7の巨大地震があるなんて夢想だにしなかった。正月に「昨日と同じ朝が来る」なんて不謹慎なことをかいてしまった。まさかそのあとで能登半島に大きな地震が来るなんて悔やみきれない。今日時点で死者数が202人となった。行方不明者がその200人を超えている。これからまだまだ...