2021年2月13日土曜日

権力者の傲り

  阿部政権の時の財務省幹部による議事録改ざん問題や桜を見る会など疑惑だらけであるけれど、疑惑が解明したことはない。中でも許せないのが財務省の佐川という役人。改ざんしたものはシュレッダーに入れてしまって跡形もないというけれど、誰かがこっそり持っていてあと何年かたったころに祥子がふと出て来るなんてことはよくある話だ。それまで毎日震えて怯えて暮らすことも多少の罪の償いになるかもしれない。公務員の犯罪だから、国民の敵になったことは自分自身でもよく分かっているだろう。それにしてもこの件についてはマスコミのあきらめが良いことも不思議な一幕だ。森友問題は全く腑に落ちない幕引きである。脛に傷あるものは口をつぐんだままだ。

 国会議員の大衆を意識しない行動がよくニュースになっているけれど、みんな往生際が悪い。緊急事態宣言は政府が発令したにもかかわらず、政府の要人が会食したり銀座へ飲みに行ったり、選挙違反に問われた夫婦の国会議員もニュースになった。裁判が終わるまでは被告人のままで罪状がつかないからなのか議員を辞退する気がさらさらない。その間税金が支払われている。国会議員を縛り上げる法律を作らないと、国民が食われてしまう。日韓議連の幹事長をしているそうな河村衆議院議員が韓国へ行くそうだ。このご時世で韓国へ行って何を話してくるというのだ。パフォーマンスだけで何の進展もないだろうと思っているし何も望んではいない。後ろにいる人物が絶対に表に顔を表さないというのが苦々しい。国民は分かっているのに平気な顔をして記者会見などをしている。とんでもなく腹黒い。

  今の自民党ではだめだと思うけれど、それではだれがとなると野党ではこの国は収められないし、政治家貧弱な国だ。私も自民党本部に出入りしていた時に「どうすればこの国をよくできるか」というテーマ―で真面目に議論した時があったが、この時に自民党本部の職員が「自民党のみの立候補者になると必ず自民党は割れるからそうすれば落ち着いたいい政治ができる」と発言した人がいた。確かに今の野党には自民党からの離党者が結構の数在籍している。だが政治は後退している。政治が悪いのはその国の国民の質によるからだとよく言われもしている。

 森さんの女性蔑視発言と言われている件については、私は意図的にあの人が女性を普段から蔑視しているとは到底思えない。日本の最高権力者まで上り詰めた人だから女性蔑視ではなくて国民を少し甘く見ているのだろう。今の自民党政権を見てみればその延長戦にあることなのだということがわかる。日本国民はジェンダーに甘いとか言われているけれど、どこの国が素晴らしいモデルになりえるというのだろうか。EUのどの国を指しているのだろうか。日本の国は家長制度で封建制をとってきた長い歴史がある。それはそれでよいところもあるし悪いところもある。この問題をバタフライ効果と呼んだ経済学者がいる。学のある人はうまいことを言う。アマゾンの蝶々が羽を合わせる程度の振動で、やがて日本まで届くというようなことだ。

能登半島

   能登半島でM7の巨大地震があるなんて夢想だにしなかった。正月に「昨日と同じ朝が来る」なんて不謹慎なことをかいてしまった。まさかそのあとで能登半島に大きな地震が来るなんて悔やみきれない。今日時点で死者数が202人となった。行方不明者がその200人を超えている。これからまだまだ...