2021年7月15日木曜日

侵略をほのめかす北京

  教育で大切なのは「人として生き方に誇りを持つ」ということを身につけることだろう。大人たちはそうではなく、まず生活できることを身につけることだという。「衣食を足りて礼節を知る」というではないか。それも大切であるけれども「人はパンのみではあらず」ともいう。喜劇王のチャップリンの映画に「バレーリーナ」というのがあった。足をけがして踊れなくなってしまった若い女性が悲嘆にくれて「もう生きられない」とチャップリンに泣いて訴えるというシーンである。そしてチャップリンは「ただ生きていくならばパンの一枚もあればこと足りることだ」「ただ『希望』を失ってはすべてを失ってしまう」と言って女性を励ます。何日か経過した後若い女性の足のケガも完治して、女性はチャップリンのところへお礼に伺うのだが、その女性はサーカスの一団の若い花形の男性と結婚してしまうという、なんだか日本の寅さんの映画の様でもある。歴史を知るということは自分を知るということだから、多くの書物を読んで自分自身を深く探ってほしい。

 瀬島隆三という人を知っている人も多いと思うけれども、この人は満州の関東軍参謀をしていた人だが、ロシア軍が満州へなだれ込んできたときに、いち早く武装解除をし、ロシアに従順の意を示した人だ。そして日本人捕虜が60万とも70万ともいわれることになったが、実はこの人、戦後ロシアから帰還して伊藤忠商事に入って会長までした人であるけれど、この人、実はソ連のスパイであったというのが通説である。誰でも知っていることであろうと思っていたけれども、なぜこれだけの人を国会で尋問しなかったのだろうか。身内からこのような人が出て昭和天皇も悔しがっていたという話は聞いた。きっと彼が日本へ帰還することに合わせてソ連政府と密約があって、瀬島隆三の戦時中の問題には触れないという約束があったのかもしれない。そうだとしたら政府がいかに国民をなめ切っているかである。

 尖閣列島に出没する中国の海警という、日本でいうところの巡視船だ。この船は日本の船と違って重装備している。日本の出方を探っているのだ。軽いジャブを出しながら強いストレートパンチを狙っているのだ。南シナ海に中国の基地ができてしまったら、日本の船はシンガポール回りができなくなる。インドネシアのロンボク海峡を通っていくことになるが、ひどく遠回りになる。その分CO²の排出量も多くなる。何よりも日本の貿易の生命線であって中国が勝手に線引きができないはずなのに、軍事力を付けた中国は勝手気ままなことをしている。戦争をしないで話し合いで、国連に仲裁に入ってもらえばよい、などと目の前の危機を覆い隠す政治家や評論家が多いことにうんざりする。自民党の二階や野党の親中の人たちが中国へ行って「尖閣は日本の領土だから付近の住民に不安を与えないでくれ」と言ってきたらよい。また日本海にはイカのとれる大きな素晴らしい漁場があるけれど、中国の船がいっぱい来て無法にイカを取っていく。これ実は中国ではなく北朝鮮や韓国の船であることが判明している。中国の旗を掲げていれば安心という、彼らになめ切られている情けない日本だ。これで子供たちに誇りが持てるか。

能登半島

   能登半島でM7の巨大地震があるなんて夢想だにしなかった。正月に「昨日と同じ朝が来る」なんて不謹慎なことをかいてしまった。まさかそのあとで能登半島に大きな地震が来るなんて悔やみきれない。今日時点で死者数が202人となった。行方不明者がその200人を超えている。これからまだまだ...