12月8日の真珠湾攻撃で、米国に宣戦布告の電文を渡すのが一日遅れたと言ってアイゼンハワー大統領はそれを口実に「だまし討ち」されたと国民に訴えたことが功を奏し、米国民の日本やドイツへの宣戦布告への足掛かりとなった。その電文を渡すのを遅れたのが外務省の奥村勝蔵である。奥村勝蔵はのちに天皇陛下がマッカーサーに会いに行った時の日本側通訳として採用されている。「だまし討ち」の口実を作った奥村勝蔵がなぜここで採用されたのかこれも疑問である。その時の任命者は吉田茂である。奥村勝蔵は吉田茂にかなりの恩義を感じていたはずだ。
なぜ燃やしてしまったはずの資料が外務省にあったのか。几帳面な官僚がいて、重要と思われる書類を書き写して自宅にしまっておいたというのがある。それをかき集めてサンタクロースの袋のようなものに5個あったという話だ。それをみんな日本のフーバー研究所支所に持って行って保管されたという。日本側の弁護士たちに渡さないでなぜ連合軍の検事や弁護士に渡したのか。なぜ日本の起訴された兵隊が不利になるような証言をしたり、資料を渡したりするのか。この時の外務大臣は吉田茂であることから、この後の総理になるのは吉田茂である。GHQも間違いなく介入したことだろう。日本の為ではなく保身のために動くという大物がいては日本国民は不幸である。