2021年11月19日金曜日

忘れられない子どもの瞳

  両園ともに焼き芋パーティが終わったけれども、何かのイベントをやった時には子供たちの新たな発見がある。子どもたちの中に入っていればイベントではなくても日々新たな発見はあるだろうが、私の場合日々の保育に入っていないからイベントの時にしか、子どもの姿に会えない。それも新鮮でいいかもしれない。

 実は焼き芋を焼いているときに、火の近くでパイプ椅子に座って火を眺めているのが私の仕事だ。そして「けむい、煙い」と言っていると周りにいる子どもたちが「キャッキャッ」言って楽しんでいる。こんな風景の中で、保育者が「食べますか」と言って銀紙に巻いた焼き芋を持ってきた。それを受け取ると丁寧に巻いてある銀紙をはがし、その下には濡れた新聞紙でさつま芋を巻いてある。それも丁寧にはがさないと新聞紙がさつま芋にこびりついてしまう。今年は例年になく豊作だったようで八百屋に買いに行かなくても済んだようだ。

 いざ食べようとしてあたりをきょろきょろと見まわしてみたら、自分たちの座る場所にはついているけれど、まだ誰も口にしていないことに気がついて、芋を手しながらじっとしていた。するとあちこちから「いただきまーす」の声が聞こえてきて、食べ始めた雰囲気が漂ってきた。でも私の目の前で、しっかりと手を握り合っている年少の3人の女の子は、まだ焼き芋を持っていない。それで私は食べるわけにいかないので、私の持っている焼き芋を「食べる?」と聞いてみたら、3人ともかぶりを振った。

 「食べてもいいよ。みんな食べ始めたのだから」と言っても、またもや拒否されてしまった。何故なのかしばらくわからなかったけれども、周りの雰囲気から少し察しがついたので「だれか待ってるの?」と言ったら、ペアのお兄ちゃんとお姉ちゃんが持ってきてくれるということだ。「どこにいるの?」と聞いたらモミジのような可愛い指先で指さした。なんと可愛い仕草だろうか。その後、見ていたら3人とも別のペアの年長さんだった。

能登半島

   能登半島でM7の巨大地震があるなんて夢想だにしなかった。正月に「昨日と同じ朝が来る」なんて不謹慎なことをかいてしまった。まさかそのあとで能登半島に大きな地震が来るなんて悔やみきれない。今日時点で死者数が202人となった。行方不明者がその200人を超えている。これからまだまだ...