2022年3月4日金曜日

立派な年長

  あおば台では恒例の年長最後の園長との対話「立派な年長」のセレモニーが終了した。第二はコロナ陽性者が出たというので普通通りの保育時間が持てなくなったので、コロナが収まってからということにした。

 毎年この時間は楽しい時間だ。今年も例年にもれず楽しい時間であった。特に子供たちの仲間を思う細やかな優しさには言葉を失ってしまう。私の前にきて賞状をもらう仲間の良いところを発表してもらうのだが、普段おしゃべりをしていても園長室にきて話をするのとは少し違うようで、大部分の子が緊張してしまって、中には言葉が出なくなってしまう子もいる。その反対にとても少数だが、この時とばかりに堰を切ったようにしゃべりだす子もいる。緊張して話ができなくなってしまった子にグループの女の子が近寄って行って「運動会の話があるよ」と声かけてやるが、なんとも無視されてしまってどうしていいものやら困ってしまって、同じようにその場でたたずんでしまう。無言のままで園長室の空気は流れていく。しばらくして私が「1回みんなで外へ出て話し合ったら」と言ったら5人の仲間が口をそろえて「ダメ―ッ!」と言う。みんなで力を合わせて何としても全員が同じように賞状をもらうという覚悟ができているようで、言葉にも気迫がこもっている。私も言葉を失うが、子どもたちは話ができなくなってしまった子の言葉を拾い集め「○○君は足が速いです」と言っています。と私に言ってくる。私にはまったくそのようには聞き取れなかったが、「そうか、それはすごい!」と言って5人の仲間と一緒に満足した。子どもたちの仲間を思いやる心はとても真摯なのだ。子どものやさしさには涙が出てくる。

 10日には一ノ瀬正樹東大名誉教授による「小学校って何するところ?」のオンラインによる講演会があります。私は先日幼稚園で受講させていただきましたが、この歳になって東大の教授による講演を聴講できるなんて夢にも思わなかったことだから、ぜひとも何度でもお聞きしたいと思っております。対面で受講できたことは感激です。心理や経済といったところの大学の先生の話はよく聞いたことはありますが、哲学となるといろいろな視点をもっていらした先生で感じ方が面白くて楽しいです。コロナがひと段落したら学園全体でご講演をお願いしたいと思います。

能登半島

   能登半島でM7の巨大地震があるなんて夢想だにしなかった。正月に「昨日と同じ朝が来る」なんて不謹慎なことをかいてしまった。まさかそのあとで能登半島に大きな地震が来るなんて悔やみきれない。今日時点で死者数が202人となった。行方不明者がその200人を超えている。これからまだまだ...