2022年6月17日金曜日

日本の国は悪くなった?

  円安は通貨のトリックではなくて、実際に日本の国が弱くなった証である。かつて世界の火薬庫と言われていたベイルートや中近東ではなく、彼らは石油の持つ絶大な力を確認したようで、あの周辺国は殆ど豊かになっている。ただテロリストが巣を作っている場所はいつになっても貧しい暮らしをしている。日本は中国やロシア、北朝鮮と核を持っている独裁国家に囲まれているのにそれに関する備えが全くない。今や地球の火薬庫は日本周辺ということになった。だからこんな危ういところに投資するような人はまずいないだろう。そうなるとこの円安はそう簡単に終わらない。日銀が米国や英国に倣って、銀行金利を上げるように誘導しないと円安は止まらない。しかし日本にそれだけの体力があるかどうかが問題だ。

 何もやらない何のビジョンも持たない総理として定評があるけれど、ただの役職にとどまっているでは困る。私は今菊池寛の「明治の大衆」というGHQに焚書にされた本を読んでいる。明治初期の政治家たちの苦悩がありありと描かれている。彼らはいつでも自分の命のやり取りをしてもよいというような切羽詰まった覚悟をもって生きている。だから常に庶民との心の在り方を見ている。庶民に迎合とか忖度とかいうのではない。いつどこで自分が狙われているかという覚悟を持っている。今の政治家にそれがあるかと言えばほとんどがNOだろう。菊池寛のこの本を読んでほしい。焚書だからなかなか見つからないだろうけれど。

 伊藤博文などが明治憲法を作ったときの苦労など、どれくらいの法学者がかかわったのかと思っていたらたった5人ぐらいでやり終えた。大隈重信などもここに召集されたが「伊藤に任せた」と言って最初の集まりに顔を出したぐらいであとは全く出てこなかった。もっともこんな大事な問題でも、多くの人がいてはまとまるものもまとまらないということを見抜いていたのかもしれない。明治22年2月11日日本国憲法が発布された。

 日本は戦争に負けてGHQに日本国憲法を作られてしまったが、今でも外務省はそれを認めていない。国民のための公務員が全く国民に背を向けて米国を見ている。骨の髄まで根性が腐っているのではないか。憲法改正も必要だがもっと重大なことは完全に米国から独立することだろう。沖縄の軍事協定を正常に戻し不平等を無くすことだ。私はGHQに焚書にされた素晴らしい日本の模様を探っている。現実の日本はひどい国になってしまったことを気付かないまま日本の国は滅んでしまう。

能登半島

   能登半島でM7の巨大地震があるなんて夢想だにしなかった。正月に「昨日と同じ朝が来る」なんて不謹慎なことをかいてしまった。まさかそのあとで能登半島に大きな地震が来るなんて悔やみきれない。今日時点で死者数が202人となった。行方不明者がその200人を超えている。これからまだまだ...