2022年12月14日水曜日

沖縄のこと

  昭和52年に締結されたサンフランシスコ条約の中に、沖縄と小笠原諸島が日本の領土として入っていない。北方4島も入っていない。だからと言って沖縄を犠牲にして日本が独立したわけではないし、先の戦争も沖縄を盾に日本を守ろうとしたわけではない。沖縄の人たちは、日本本土を守るために自分たちが犠牲になったなどと大きな誤解と思い込みを持っている人が多いと聞くけれど、焼け野原になった東京や大阪の写真を見ればわかることだし、米国の原爆は広島と長崎に落とされたではないか。米国はソ連と戦争するのが怖かったし、地政学上沖縄を日本に返すなど全く思っていなかった。憲法第9条を作ったのはマッカーサーだし、それでは国が国として持たないということを米国は分かっていたので、講和条約を締結の時に合わせて、日米安保条約を米国側の提案で結ぶことになった。だからこの時の文面について日本人で立ち会って人はいないはずだ。講和条約に吉田茂が署名をして、その足で近くにある陸軍の兵隊のクラブに行って安保条約の署名をしたのだ。講和の時も安保の時も吉田茂の署名である。

 これは何を意味しているのだろうか。講和条約も安保条約も日本政府高官が立ち会って日米の合作でできたものではない。国民に無断で吉田茂が署名してしまったのだ。マッカーサーの秘書みたいなことをしていた吉田茂は講和条約を結んだ後に安保条約を結び、その足でマッカーサーに会いに行っている。自分を総理にしてくれたマッカーサーにお礼をしに行ったのだ。それはそれでいいけれど、吉田茂は独立を早めに勝ち取るためにとんでもない置き土産を日本国民に押し付けていったものだ。それは憲法第9条である。9条があるおかげで日本は米国の植民地そのままになってしまった。最初の安保条約には日本の国内にどれだけ多くの米軍基地の設置を認めているのか、まったく日本は米国の言いなりである。日本の国防予算の半分ぐらいは武器などの殆ど米国への予算だ。基地などの日米地協定の中身をよく見れば、沖縄県民だけではなく本土に住んでいる人たちも許せないものが多い。一体日本の政治家はそして外務官僚は、日本国民のために命を懸けて仕事をしているのか疑わしい。一度安保条約と地位協定を見てほしい。いかに国民は政治家や官僚に馬鹿にされているのかわかる。

能登半島

   能登半島でM7の巨大地震があるなんて夢想だにしなかった。正月に「昨日と同じ朝が来る」なんて不謹慎なことをかいてしまった。まさかそのあとで能登半島に大きな地震が来るなんて悔やみきれない。今日時点で死者数が202人となった。行方不明者がその200人を超えている。これからまだまだ...