2023年7月8日土曜日

お泊まり会

  昨日から今日にかけて年長さんのお泊り会をやっている。年長になっても母親から離れられない子もいる。涙をいっぱい流しながら、ワーワーと思い切り泣いている。中には足をばたつかせて担任を困らせている子もいる。でも安心してください。母親との瞬間の離別が永遠のもののように感じているからであり、仲間と会話を交わしながら、「なんだ家に帰れば親はいるんだ」ということにすぐに気付く。そうなると泣いた子がすぐに笑顔に変わって、仲間と元気に遊びだす。子どもの成長というのはいつでも真剣勝負だから、そんな子供の様子を笑ってくれては困る。誰しも大人と言われている人もこのような経験を必ずしているし、この経験をしないと健全な大人になれないのですから。

 保育者は子ども達が寝ているそばで添い寝をする。薬の時間というのがあったり、トイレ時間があったり、それぞれだからぐっすりと寝るなんてことはできない。それでも年長になってこの時間はとても大切な時間だから、保育者全員が趣向を凝らして、子ども達が楽しめそうなパフォーマンスを準備して、子供たちも保育者も同じ気持ちになってこの時間を楽しみにしている。

 保育者は眠い目をこすりながら、しっかりと目を開けて頑張っている。私は年長さんに「頑張ってな」と言いに行っただけだ。何もできない。みんなに申し訳ない。体を少し動かすだけでも血中酸素をたくさん使うらしく、すぐにハアハアとなってしまう。筋肉をいっぱいつければ肺も丈夫になるからというけれど、筋肉をつけるのにはたくさんの酸素がいるではないか。

 あおば台のどんぐりハウスで「哲学カフェ」が行われた。初等学部の保護者が主催してくれたのだけれど、哲学というのは、「あるものをないといい」、「ないものをあるという」ようなものだと薄々気が付いてきた。さすがに主催者は日本哲学学会の会長も務め、東大の教授であったというだけあって、話し方がわかりやすいし、とてもフレンドリィなのがいい。とても楽しかった。テーマは「しあわせ」てどんな時感じる。

能登半島

   能登半島でM7の巨大地震があるなんて夢想だにしなかった。正月に「昨日と同じ朝が来る」なんて不謹慎なことをかいてしまった。まさかそのあとで能登半島に大きな地震が来るなんて悔やみきれない。今日時点で死者数が202人となった。行方不明者がその200人を超えている。これからまだまだ...