2023年8月15日火曜日

8/15

  78回目の終戦記念日。NHKの「Z世代の戦争」というのを観ている。Z世代というと「意味の通じない」とか「世間離れした宇宙人」というような、戦後まもなく生まれた我々としては、ひどく段差のある世代としか映らない。まあこの番組は宙に浮いた雲をつかむような何も残らない番組で終わるだろうなと、高をくくって最後まで観ていたけれど、最後まで真剣に見せていただいて学ばせていただいた。最後に「なぜ戦争をするのか」という設問で終了してしまっているけれど、Z世代では答えが出てこないだろうな。

 私はこの地球上で戦争は無くならないと思っている。人間の欲求願望の中に征服欲と覇権欲が消滅しない限り時代が何度も代わっても同じことを繰り返す。人間は進化のたびにそのようなDNAが組み込まれてしまっているのだ。たぶん類人猿からホモサピエンスに移行して現代人になって高度な文化と文明をもたらした後でもこのありさまだ。米国をはじめ欧州各国も覇権を唱えて戦争ばかりをしていた。アフリカなどで欧州離れが進んでいて、フランスなどはアフリカに多くの武器を輸出して、アフリカから税金まで取っているのに、国際的には知らん顔だ。 

 国連憲章などというのはかつての連合国に有利にできていて、あとから仲間に入れてもらった日本など枢軸国などは蚊帳の外だ。特に日本は戦後米国に牛耳られてきたから最悪である。戦争終結後78年も経たのにまだ日本は米国に占領されている。その証拠に日本の首都圏上空の制空権は日本の航空自衛隊が握っているのではなく、米軍が握っているだ。日本の自衛隊が海外に出る場合には、米軍との事前協議が必要だ。しかも米軍は日本のどこへ基地を作っても良いことになっている。沖縄がいくら騒いでも日本政府にはどうにもならない密約がある。国民に知らされないのだから密約といってよい。悔しくはないか。この密約はサンフランシスコ講和条約の日に近くの米軍基地内で調印が行われたものだ。しかも吉田茂たった一人である。いわばこの時に発覚していれば大変な売国奴であり、今に残る裏切者なのだ。米国ではトップシークレットと言え60年たてば世間の明るみに出てしまうけれど、日本では「まだ生存してるから」という理由で公表されない。

 日本には米軍と日本の官僚の13名による特別委員会というのがあって、月に2回ほど会合をもって何らかの取り決めやら確認事項を行っている。これは国会の上位にあるものだ。米軍の太平洋司令官がマッカーサーの跡を継いでいるのだ。米軍とのこの取り決めをやめさせなければならない。国会議員ならこの取り決めを知っているだろうに。誰も言わないのが不思議だ。日本政府は現代の若者に大変な宿題を負わせている。今の国会で何とかしなければ、次世代の後継者にお願いしなければならない。なんと腑抜けな我々の世代だ。後輩たちに懺悔慙愧に堪えないではないか。

 もっと具体的に知りたい方は、矢部宏治氏の「日本はなぜ戦争ができる国になったのか」をお読みください。はらわたが煮えくり返ることになります。ふつうは。

能登半島

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